仕事において最も重要な人間関係。
上司との関係も大事ですが、後輩や部下から見れば自分も上司や先輩。
当然その関係も重要であることには変わりありません。
最初の会社に入社して数年目のころ、ある先輩とよく食事に出かけていました。
元々は別の部門で仕事をしていたのが、先輩の異動で同じ部門になって以来、仕事を終えた後、毎日のように一緒に食事をしていました。
私は実家を離れて一人暮らしだったので外食はある意味当たり前のようなものだったのですが、先輩は実家からの通勤にもかかわらず、ほぼ毎日外食でした。
そして、その先輩は二人で行くと必ず奢ってくれました。
何も言わなければ当然のように奢られてしまう。
最初の頃は申し訳ないと思いながらも「ご馳走様でした。次は出しますよ!」と楽しく話しながら帰っていたのだが、数日続くとさすがに気が引けてきて奢ってもらうのが申し訳ないので、誘いを断ろうかなども考えたぐらいでした。
そこで、食事をしている時に笑いながらも率直に訳を聞いてみた。
すると、彼は、私が後輩であること、当然だが私よりも給料が高いということ、好きで奢ってるということ、そして、最後に、貸しを作ってる訳じゃにないけど、この分は将来後輩に返してやってくれればいい。とカッコイイことを言ってくれた。
よく聞くと、やはりそのような上司がいて、彼は毎日のように飲みに行っていたらしく、それに比べると金額も大したことないと笑っていた。
とは言ってもやはり申し訳ないので、五分五分まで行かないまでも3回に1回ぐらいは私が出したり、「割り勘」してもらい、毎回少しは払うようにしていました。
笑い話ですが、先輩が払った後にコソッとポケットにお金を入れたりもしましたが、バレて次の日に返されたりということもありました。
若い間は部門などでの歓迎会や送別会で幹事を任されることも多く、特に普段部下を労うような努力をしない割りに、そういったイベントでも課員と同額しか負担しないような課長や部長を目の当たりにしていた中で、そういう存在が身近にいることは貴重なことだと感じました。
奢って欲しいとか、部下をもったら奢るべきだとか、そういうことが言いたいのではなく、少なくとも部下や後輩を持ったらそれなりの自覚が必要で、社内だけではなく社外での言動も信頼に繋がっていくということ。
奢っているから「いい人」だとか、たくさんお金を出すから「偉い人」だとかそういう基準ではなく、困っているときに声をかけてくれたり、悩んでいる時に親身なって相談に乗ってくれる。
先輩とは、そういう存在でありたいものだと思っています。
部下や後輩からの信頼はそういう些細なことから生まれるものであり普段のコミュニケーションが大切なのではないでしょうか。
飲みに誘われたくないと思われるような先輩や上司になるのだけは避けたいものです。