Demurrerって何ぞ?

米国滞在時の訴訟に絡む内容です。

と言っても原告なので気は楽ですが、そうは言ってもいろいろ大変。 日本でも訴訟をしていましたが、アメリカとの訴訟制度の違いに驚かされ、勉強になりました。(今後この経験が使えるのかは微妙)

アメリカでの訴訟の流れは、裁判所に訴状(Complaint)を提出する前に、まず 要求書(Demand Letter)という形で相手側に直接要求や違反事項などをぶつけます。

そして、それに対する相手の反応をみて訴訟に持ち込むのか否かを検討するのですが、今回のケースは、反応が無かったので、裁判所が妥当な期間だと考えるだけの時間(2週間から1ヶ月)を置き、訴状を提出した。

そして、それに対する相手の回答がDemurrer(用語の異議申し立て)だったのだ。

どうやら普通、提訴された相手はDemurrerかDenial(否定)をするらしく、今回はDemurrerから入ってきたということになる。

この難しい単語Demurrerというのは、異議申し立てと訳されますが、法律専門用語で、訴状の情報(または内容)が不十分なので、例え訴状の内容が全てあっていても不法行為にはならないと主張していることになるそうです。

つまり、「もっと具体的に書け」と言われています。

ここで、ヒアリングなどが開かれて概要を聴取された結果、訴状が曖昧な主張だと裁判官に判断されると棄却されるという最悪なケースもありうるというから恐ろしい。

まぁ今回は大丈夫ですが。(だと思ってるほうが平和)

その後はどうかというと、裁判所に訴状が認められたら、さらに相手がDenialを入れてくるというのが一般的なパターンだそうで、時間がかかって面倒です。というか相手が時間稼ぎしている可能性もあります。

現行犯で捕まっても「無罪だ!」から始まる裁判制度ですから、反論してくるのは覚悟の上ですが、時間がかかるのと、弁護士費用が嵩むのが痛いところですね。

ただ一つ良いことは、カリフォルニア州では、2年以内に解決しなければならないというルールがあるそうで、それを破ると弁護士側もペナルティーがあるのだか無いのだか。

だから、長くても2年。そう考えると、日本とはエライ違いです。

 

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