銀行の融資については、
「銀行は、晴れた日に傘を貸して雨の日に取り上げる」
などと揶揄されることが多いのですが、
実際、業績が悪いと融資が受けられないのは事実です。
そして、晴れの日に傘を貸すというのもその通りで
業績が良い時は、必要もないのに
多額の資金融資を提案してきます。
ただ、利益が落ちていても売り上げが伸びていると
追加融資や借り換えで融資額を増やしたり出来ることが多い。
銀行は、最終的に会社に残る利益より、
売掛金や現金など、会社の血液であるキャッシュフローを見て、
将来的に回収できる見込みがあるか否かを判断しているのです。
ということで、銀行融資で規模を拡大することを考える際は
まず売り上げ規模を伸ばすことが重要です。
利益率が低くても、極端な話、損益ゼロの取引でも
売上に繋がるのであれば、融資を受けるという視点から見ると
メリットのある取引になるのです。
資金があるのと無いのでは、機動力や安定性が全然違います。
私も起業当初は、「融資」とはいうが、所詮「借金」でしかない
お金を借りてまで規模を大きくする必要ない
と考えていましたが、事業を継続していくうちに考えが変わり
金融公庫や複数の銀行と交渉したり
市や県の制度融資を利用して安い金利で融資を受けたりと
一度に数千万円の借入を決めたこともあります。
お金が無くてドキドキ経営するより、
たっぷりお金を持ってワクワク経営するほうが
人生充実していると考えられるようになりました。
ただし、融資というのは他人のおカネなので、
リスクのある投資に遣うのは間違いです。
キャッシュフローも含め、リスクをコントロールしながら
上手く経営し、自身も会社も成長したいものですね。