Archive for 経営思考

「何事も小さな仕事に分けてしまえば、特に難しくない。」By レイ・クロック

マクドナルドコーポレーション 創業者レイ・クロックの名言です。

「何事も小さな仕事に分けてしまえば、特に難しくない。」

マクドナルドという巨大企業の創業者の名言というだけで

説得力があるような無いような・・・気がしますが、

どんな大きな事も、小さな事の積み重ねでしかないということですね。

大きなプロジェクトでも、大きなビルを建てるのと同じで

日々の作業の積み重ねです。

自分一人では解決できない問題も、誰かが答えを持っているはずです。

仕事をしていくうえで、知らないことや経験したことが無いことが

目の前に現れることなんて日常茶飯事。

その場をどう乗り切れるかは、何を調べれば答えが分かるか、

誰に聞けば答えが見つかるかを最速で判断できる能力がとても重要です。

自分自身の能力を磨くことも大切ですが、

自分の持つ情報を積極的に開示して、周りの人と良い関係を築き、

欲しい情報をいつでも入手できる状況を作ることは、もっと大切です。

これを意識せずに出来るようになると仕事はどんどんやり易くなって

ビジネスも加速します。

少し話はそれましたが、どんな大きな仕事も少しずつ切り崩して

計画を立てて進めればゴールは見えてくるのではないでしょうか。

継続ほど価値のあるものはない BY レイクロック(マクドナルド創業者)

マクドナルドコーポレーション 創業者 レイ・クロックの名言です。

「この世界で、継続ほど価値のあるものは、ありません。」

「継続は力なり」という諺がありますね。

英語では、Practice makes perfect(練習こそが完ぺきへの道である)といいますが、

一流のスポーツ選手を例にあげるとわかりやすいと思いますが、

幼いころからの練習や経験の積み重ねが一流の成果を生み出すものです。

もちろん運や環境も大きな影響を与えますが、

まずその状況を引き寄せられていることが

努力の賜物といえるでしょう。

継続が力を発揮するのは何もスポーツだけではありません。

多くの成功者が言うように、

「失敗しても諦めず挑戦し続ける」のもある意味継続です。

時間の積み重ねに勝てるものはありません。

期末テスト前の一夜漬けはすぐに忘れてしまいますが、

コツコツ勉強している人は実力テストでも結果がでます。

一つ一つは小さいことで、成果は目に見えませんが、

続けることで大きな結果を得られることはたくさんあります。

私は社会人になったころ、海外で仕事がしたいと思っていたので

毎日英語に触れることと決め、

寝る前に英語の本を見開き一ページ読むこと

洋画などのビデオを英語字幕で何度も見ることを実践しました。

同時期に始めたヒアリングマラソンなどの勉強は続きませんでしたが、

それでも当時、純国産の会社で仕事をしながらTOEIC780点以上取得しました。

英語に限らず、日々の積み重ねが将来の自分に返ってくることを

意識して習慣化できると強みが増えてくるかもしれませんね。

PS:私が当時読んでいた本は、USATODAYの記事が見開き1ページで
英語記事と日本語解説が完結する本だったので、
苦にならず実践できました。
多分3回以上同じ本を繰り返し読んでいた気がします。

下記のリンクです。(古いんですけどね)

仕事に追われるようでは良い仕事はできない。By 後藤清一氏

本日は三洋電機元副社長の後藤清一氏の名言です。

「仕事というものは、こちらから追うべきもので、

仕事に追いかけられるようでは、よい仕事はできない。」

会社に行くといつも忙しい、

やらないといけないこと、やりたいことで予定がビッシリ、

休めるのは食事の時間ぐらいで、家に帰るのも夜中・・・

というサラリーマンや経営者はたくさんいます。

私は、毎日AM4時頃には会社にいる超朝方人間ですが、

例に漏れず会社にいる間は何かと仕事で手一杯になっています。

個人的には、仕事がたくさんあることは良いことで、

「仕事に追われるのが良くないこと」とは思いません。

が、余裕が無いといい仕事が出来ないのは事実ではないでしょうか。

資料一つとっても、焦って仕上げるよりも余裕をもって仕上げるほうが

ミスも少なく、しっかりした内容になるのではないでしょうか?

ここでいう「余裕」は、時間的な余裕だけではなく、

精神的な心の余裕が重要です。

カリカリしながら仕事をするより、穏やかな気持ちで仕事をする方が

良い仕事がデキそうですよね。

どんなに忙しい時でも、心に余裕を持てるよう

自分なりのリラックス方法を見つけたいですね。

私は好きな音楽を一曲聞くことで、忙しくてもリラックスとモチベーションが維持できます。

「実行こそが全て」By カルロスゴーン

カルロスゴーン(ルノー、日産自動車CEO)の名言です。

「実行こそがすべて。

これが私の持論である。

アイディアは課題克服の5パーセントにすぎない。

アイディアの良し悪しは、どのように実行するかによって決まる

と言っても過言ではない。」

ゴーン氏が言うように、何事もまず挑戦(実行)することが重要です。

成功者は、少なからず、同じような考え方をしています。

たとえ失敗して笑われても、挑戦しないよりマシ。

やっているうちに方向修正はいくらでもできるし、

ダメだと思ったらその時にストップすれば良い。

致命傷にならなければ、何事もやってみることだ。

成功するまでやり続けるから成功するというのも事実だが、

下手な鉄砲も数撃てば当たるのも事実。

ビジネスも10個チャレンジすれば1個ぐらい当たる・・・かな。

宝くじですら、買わないと当たりません。

まぁ宝くじはギャンブルみたいなもんですが。(笑)

「作ってやる」ではなく「作らしてもらっている」By 豐田喜一郎

今日は、トヨタ自動車の豐田喜一郎氏の名言です。

「作ってやる、売ってやるではいけない。

買ってもらう、作らしてもらっている、という気持ちでなくてはいけない。」

モノ作りというのは、顧客のニーズがあって

初めてビジネスとして成り立つものですが、

常に顧客やユーザーの立場に立って考えるのは難しいものです。

最初は、「これがあれば便利」とか、「これは役に立つ」というアイデアから

新商品や新サービスが生まれるものですが、

やがて技術革新に伴って陳腐化したり、

さらに新しいサービスが出てくるようになって利用者がいなくなったり・・・

様々な理由で、商品のライフサイクルは終了してしまいます。

ただ、商品が成熟期を迎えても、

新しい技術を取り入れたり、常に顧客のニーズを敏感に察知し

サービスを改良していくことで、ライフサイクルを長くすることができます。

会社としては、出来る限り長く同じ商品を売り続けたいものですが、

そう簡単にはいきませんので、改善を繰り返しますが、

この改善する時に、中心をどこに置くかで、

その後、成長するか衰退するか決まると言っても過言ではありません。

商品に自信があればあるほど、それにしがみつき、怠慢となって、

時代の流れに取り残されて衰退する・・・

一方、顧客の立場に立って常に改善を続けると、

ずっと同じに見えるもの(またはサービス)でも飽きられず、

利用者が減らないことに繋がります。

飲食店のチェーンなどは、定番メニューでも常に研究を重ねて

一見分からない程度の改善を繰り返しているといいます。

極端な例ですが、技術や商品にしがみつくことで、

画素数や微細加工を突き詰めたり、

画面を限りなく大きくしたり・・・

顧客の求めていない方向に向かってしまうことも・・・

その結果、顧客のニーズを超えた技術者の世界になってしまっては

良いモノであっても売れないということになりかねません。

そういう意味でも、「作ってやる」のではなく、

「買ってもらう」モノを「作らせてもらう」と考えるのは重要かもしれませんね。

最初の発想は「作ってやる」でもいいかもしれませんが・・・

今回の名言は、コダックと富士フィルムの差がが良い例かもしれません。

20年ほど前にコダックのマネージャークラスの方と話した時、

「技術に自信があり、フィルムビジネスは寡占状態なので儲かる」と公言していましたが・・・

大企業でも技術だけでは生き残れない時代になってしまったということですね。