「世の中の変化、お客様のニーズの変化こそが
最大の競争相手なのです。」
鈴木敏文氏(セブン&アイホールディングス)の名言です。
かつて一世風靡したポケットベルが
携帯電話の普及によって衰退し、
スマートフォンの普及によってガラケー市場が縮小する
このようなテクノロジーの進化や世代の移り変わりによって
さまざまな市場や業界が再編されていきます。
大企業といえども、この流れに乗り遅れると
一気に衰退するということも珍しくありません。
かつて、一流の大企業としてフィルム業界に君臨していた
イーストマンコダックもデジタル化の波にのまれ衰退しました。
富士フィルムやコニカは当時同じ土俵で争っていたものの
上手くデジタル化に順応し、技術力を生かした多角化で生き残っています。
デジタルカメラを最初に開発したのはコダックの従業員だと言われています。
デジタルが普及するとアナログフィルムが売れなくなるのは目に見えているので
目先の利益に捉われて機動力も将来性も失ってしまうという
最悪な結末を迎えたことになります。
事業を継続するためには、現実を受け止めて
常に臨機応変に対応するしかありません。
私の会社もかつて、輸入品の販売に傾倒していましたが
円安の影響で利益率が下がり、
今では別の事業が大きな利益を上げています。
力を分散しすぎるのは、良いことばかりではありませんが
売上10億の柱を1本建てるより、
売上1億の柱を5本建てるほうが
将来生き残れる可能性が高くなるのではないでしょうか。