ここ数年、業績が悪化する一方のワタミの経営
そんなワタミの創業者である渡邉美樹 参議院議員への
インタビュー記事(東洋経済)を読みました。
業績の悪化で苦しんでいる状況の中でも
「ワタミに戻ることは1000%無い」と言い切り、
銀行の担当者には、「自分の持ち株を全部出す」と話すなど
とても潔く聞こえる内容です。
渡邉氏に限らず、
ジャパネット高田の高田氏やユニクロの柳井氏を見ていると
ワンマンであればあるほど、
規模が大きくなればなるほど、
事業の継承は難しいと感じる。
業績が悪くなると創業者として黙っていられない
というのが本音かもしれないが、
渡邉氏の場合、国会議員になってしまったものだから
後には戻れないという部分もあるかもしれない。
ここまで業績が落ちるとは予測していなかったと思うが
この状況でも「ワタミは血を流しながら、前に進もうとしている」と
言えるところを見ると、まだ余裕があるのだろうなぁと感じる。
会社というものは、「誰かがいなくなっても何とかなるもの」
でなければならないが、これは経営者としても同じである。
代わりがいないのであれば、作るしかない。
一人で代わりが務まらないなら、
何人かに仕事を分けてでも「代わり」を作っておくべきである。
まぁ「言うは易し」ではあるが。
ワタミと言えば、ブラック企業批判の代表格ではあるが
一代であれだけの企業を作ったのは事実。
経営者としての経験を政治家として生かしてほしいものだ。
議員としての任期が終了する3年半後、何をするのか楽しみだ。